子どものメディア利用のあり方は大きく変わりました。今の子どもたちがメディアとどのように関わっているのか、最新の研究からわかることをご紹介します。
主な統計のまとめ
年齢別のスクリーンタイム
- 0〜2歳:1日平均49分(AAPはビデオ通話以外の画面の使用を避けるよう推奨しています)
- 2〜4歳:1日平均2.5時間
- 5〜8歳:1日平均3時間
- 8〜12歳:1日平均4〜6時間
- 13〜18歳の10代:1日平均7〜9時間(学校の課題を除く)
プラットフォームの利用状況
- YouTube:5〜15歳の子どもの89%が日常的にYouTubeを利用しています
- 動画配信サービス:子どものいる家庭の78%が少なくとも1つの動画配信サービスに加入しています
- ゲーム:18歳未満の子どもの76%がビデオゲームで遊んでいます
- SNS:54%の子どもが13歳(利用の最低年齢)になる前にアカウントを持っています
コンテンツへの接触に関する懸念
不適切なコンテンツとの遭遇
Common Sense Mediaなどの団体による研究から、次のことがわかっています。
- 10〜15歳の子どもの56%が、動揺するような暴力的なコンテンツに出会ったことがあります
- 保護者の47%が、子どもが誤って年齢にふさわしくないコンテンツにアクセスしたことがあると答えています
- 38%の子どもが、11歳になる前にネット上で性的なコンテンツを見たことがあります
- 保護者の65%が、子どものメディア利用を見守ることに負担を感じています
発達への影響
睡眠の乱れ
- 寝室に画面がある子どもは、睡眠時間が1晩あたり20〜30分短い傾向があります
- 10代の42%が、夜中に端末をチェックすると答えています
注意力と集中力
- テンポの速いメディアは、6歳未満の子どもの注意持続時間の低下と関連があるとされています
- メディアを多く利用する子どもは、学業成績が11%低い傾向があります
心の健康
- 1日3時間を超えるSNSの利用は、不安やうつの割合の高さと関連があるとされています
- 暴力的なメディアへの接触は、攻撃的な思考の増加と関連があるとされています(行動にあらわれるとは限りません)
良いニュース
メディアは悪い面ばかりではありません。適切に使えば:
- 教育コンテンツは主要教科の学習を17%加速させることがあります
- 保護者と一緒に見ることで、理解度が40%高まります
- 質の高い番組(PBSや教育アプリなど)は語彙力の向上と関連があるとされています
- ゲームは問題解決力や空間認識力を高めることがあります
保護者にできること
1. はっきりしたルールを決める
画面を使わない時間(食事中、寝る前)と場所(寝室)を決めましょう。
2. 一緒に見て話し合う
お子さんと一緒に見て、見た内容について話しましょう。理解が深まり、気になる内容にもその場で対応できます。
3. コンテンツチェックツールを使う
ParentBriefのようなサービスを使えば、子どもが触れる前にコンテンツを確認でき、テーマ、暴力、言葉づかい、年齢への適合性について詳しい内訳がわかります。
4. お手本を見せる
子どもは親のまねをします。保護者自身の画面との付き合い方が、子どもの習慣にも影響します。
5. 量より質を重視する
スクリーンタイムはすべて同じではありません。ただ受け身で見るよりも、教育的で双方向のコンテンツのほうが良いでしょう。
年齢別のおすすめ
| 年齢層 | 1日の上限 | ベストプラクティス |
|---|---|---|
| 2歳未満 | 避ける(ビデオ通話を除く) | 体を使ったやり取りのある遊びを中心に |
| 2〜5歳 | 最大1時間 | 質の高い番組のみ、一緒に見る |
| 6〜12歳 | 1〜2時間 | 体を動かす活動とのバランスを、宿題を先に |
| 13歳以上 | 一緒に決める | 上限を話し合い、オープンな対話を続ける |
まとめ
メディアは今の子ども時代に欠かせないものです。目指すのは完全になくすことではなく、情報をもとに意図を持って使うことです。お子さんが何に触れているのかを理解し、コンテンツを意識的に選ぶことで、リスクを最小限に抑えながらメディアの良さを活かせます。
出典:American Academy of Pediatrics(米国小児科学会)、Common Sense Media、Journal of Pediatrics、Nielsen Media Research、Pew Research Center
最終更新:2026年2月



